『LAKKA PC版』のインストール方法についてです。
このページでは基本編としまして、『Lakka Live USB』の作成方法を書きます。
このページの内容を行うことで何らかの不具合が発生しても当方は一切の責任を負いません。
全て自己責任でお願いいたします。
・このページはバージョン『Lakka ver2.3.2 (Lakka-Generic.x86_64-2.3.2.img.gz)』を基に作成しました。Lakkaのバージョンアップにより異なる部分があると思われます。予めご了承ください。
・中級編 ハードディスクにインストールはこちら。
・Lakkaの設定・使い方はこちら。
目次
LAKKAとは
『Lakka』とは、エミュレーターである『Retroarch』に特化したLinuxです。
パソコンにインストールしてオールドゲームのエミュレーターなどを走らせることができます。
パソコンの性能をエミュレーターに全力で注げるため、Windows上でエミュレーターを走らせるより軽快です。
光学ドライブに対応ゲームディスクを挿れて遊ぶことも出来ます。
この『Lakka』のようにレトロゲーム機のように振る舞うOSは、『Lakka』の他に『RecalBox』『Batocera』『EmuELEC』があります。
Lakkaは外付けドライブのファイルにアクセスできるので使い勝手が良いです。
使ってると外付けドライブにアクセスできなくなる場合がありますが、インストールし直したら再度アクセスできるようになりました。
パソコンの機種やその他の環境、状態により設定できる項目に違いがあるようです。
音声ファイルや動画ファイルを再生する機能もあります。
使ってみた感想
プレステ1あたりまでは快適に遊べると思います。
Core2Duoでもプレステ1程度は動きました。
プレステ2、WiiはハイスペックPCでも動かなかったです。
そもそもパソコン版LAKKAでは動かないものもあるようです。
プレステ2はLAKKA Ver.3.3 から64bit PCで対応したとありますが、
うちのパソコンではまともに動きませんでした。
ファミコン程度をやる場合は普通にWindows上で『RetroArch』使ってもいいかもしれないです。
ついでに
PS2エミュレーター
『PCSX2』
Wii・ゲームキューブエミュレーター
『Dolphin』
LakkaはRetroArchに特化したLinuxなので、軽いといえば軽いですが、
軽めのLinuxにRetroArchいれても同じことかもしれないですね。
Ver.3 からは起動時にコントローラーつないでないと認識しなかったりするので、
前バージョンのVer.2.3.2 の方がいいような気がします。
『Lakka ver2.3.2 はこちら (Lakka-Generic.x86_64-2.3.2.img.gz)』
【重要】危険性
Lakkaは他のドライブにもアクセスできてしまうため、必要ないときはネット接続しないように設定しておいた方がいいと思います。
必要ないときはSSHやSAMBA(SMB)をオフにした方がいいです。
設定→Lakkaのサービス から設定できます。
Lakkaをインストールする方法
基本的に、まずUSBメモリに『Lakkaのimgファイル』を『Rufus』や『Win32 Disk Imager』などのイメージライターでライティングします。
次にUSBブートすれば『LAKKA Live USB』が完成します。
USBブートのやり方はパソコンによるので調べてください。
ハードディスクにインストールしたい場合もまず『LAKKA Live USB』を作成します。
『中級編 ハードディスクにインストールはこちら。』
Lakka ver.3 から『Ventoy』に対応したようです。
Ventoyの場合は、Ventoy USB を作成してその中にLakkaのimgファイルを入れてUSBブートします。
用意するもの
以下のものを用意してください。
A-必要なもの
【A-1】Lakka
・LakkaのPC用イメージ32bit、64bitがあります。
ver2.3.2はこちら
【A-2】USBメモリ
・私は8GBを使いました。Ver.3以降は2GBでは入らないです。ゲームイメージやBIOSなどを入れるならそれなりの容量のものを。
【A-3】imgファイルをUSBメモリにライティングするツール
・Rufus、Win32 Disk Imagerなどのイメージライター
【A-4】解凍ツール
【A-5】エミュレーター関係のファイル
BIOSやROMイメージなど。
【A-6】バックアップ&復旧用意
・Windowsのインストールディスクか、システム復旧ディスク
・Windowsバックアップイメージ
B-必要になるかもしれないもの
【B-1】設定用の端末とローカルネットワーク
設定にスマホなどを使用する場合があります。
【B-2】デュアルブート設定用ツール(LegacyBIOS用)
・NeosmartSoftEasyBCD
ダウンロードはメールの登録はしなくて大丈夫です。
・EasyBCD日本語化
LAKKA Live USB を作成
必要なものが揃ったら、
パソコンでLAKKAを使う作業に取り掛かりましょう。
まずは『Lakka』のイメージファイルをダウンロード及び展開し、imgファイルを取り出します。
イメージファイルのライティング
imgファイルを『Rufus』、『Win32 Disk Imager』などのImageWriterで空のUSBメモリに「Write」で書き込みます。
私は8GBのものを使用しました。
Ver2.3.2では2GBでも大丈夫でしたが、Ver.3以降は2GBでは入らないです。
他にBIOSやROMイメージも入れるならそれなりの容量のものを。
ライティングが終わりますと、『LAKKA』と『LAKKA_DISK』という2つのパーティションが作られます。
パーティションサイズの変更はできないようです。
USBブートし『LAKKA Live USB』作成
次にパソコンを再起動し、『USBブート』してください。
やり方はパソコンによります。
とりあえず、UEFIブートの人は以下のやり方でいけると思います。
スタートメニューを右クリック→設定→PCの起動をカスタマイズする→再起動
又は
『Shift』キー押しながらWindowsの再起動ボタンを押す
↓
『デバイスの使用』
↓
USBを選択
Invalid Partition Table!
『Invalid Partition Table!』と表示されたらエンターキーを押してみてください。
これはエラーのたぐいなので、本来は出ないのですが、
Ver.3ではなぜか表示されるようです。
LAKKA起動時ではなく、Windows起動時に『Invalid Partition Table!』と表示された場合、
LAKKAのUSBのUSBを外し、電源などを切り、コンセントなども抜きしばらくおいてから再度Windowsを起動してみて下さい。
起動に成功すると
起動に成功するとUSBに残りのファイルなどが作成されます。
処理が終わるまでしばらく待ちます。
LAKKAが起動したら『LAKKA Live USB』の完成です。
もしも、このような画面になったら、インストーラーが起動しているので、
『3,Reboot』で再起動し、ブート画面で『boot』と表示されたら『live』と打ち込めば『LAKKA Live USB』が起動します。
後でインストーラーが起動しないように設定しておいてください。
LiveUSBでLAKKAを遊ぶ
この『LAKKA Live USB』でそのまま遊ぶことができます。
お疲れさまでした。
次からも遊ぶときもUSBブートでLakkaLiveUSBを起動してください。
インストール後の設定
インストール後の設定編はこちら↓
Lakkaは他のドライブにもアクセスできてしまうため、必要ないときはネット接続しないように設定しておいたほうがいいです。
Live USB でセーブ失敗するケース
ディレクトリ指定でセーブデータの保存先を変更したりできますが、
USBメモリを使用したLiveUSB版でセーブディレクトリを別ドライブに変更した場合、
このセーブデータなどの、ファイルを作成して書き込む系の処理は、
失敗し、書き込めない、保存されない場合があります。
保存系の処理はディレクトリ変更しないほうがよさそうです。
Lakkaインストーラーが起動してしまう場合
Lakkaインストーラーが起動してしまう場合は、
Windowsの『ディスクの管理』などで『LAKKA』パーティションにドライブ文字を付与し、
『syslinux.cfg』ファイルの『DEFAULT installer』となってるところを
『DEFAULT live』に書き換えてください。
文字通りインストーラーがデフォルトになってしまっているので。
そしてドライブ文字を削除すればまた見えなくなります。
ハードディスクにインストールしたい場合
ハードディスクに入れたい場合はこちら↓
VentoyでLakka起動
Lakka ver.3 から『Ventoy』に対応したようです。
『Ventoy』というのは、上でLakkaLiveUSBを作ったように『VentoyUSB』を作り、そのUSBメモリ内に置いた[*.img]ファイルをimgファイルのままで起動出来るものです。
メリットとしては、入れ替えがたやすい、様々なイメージを置けるなどです。
例えば、Lakka、ubuntuなどのイメージファイルをVentoyを焼いたUSBメディアに置き、
USBブートでVentoyを起動し、Lakkaあるいはubuntuなどを選択して起動できます。
Ventoy livecd.iso を上でやったようにImageWriterで焼くか、
または、Ventoy-windows.zip の「Ventoy2Disk.exe」から『VentoyUSB』を作成してください。
ライティングする際はUSBメモリの中身はすべて消去されます。
で、ライティングしたその『VentoyUSB』にLakkaのimgファイルを入れてUSBブートし、
VentoyからLakkaを起動することができます。
Ventoy livecd.iso をライティングする場合、公式によると「dd mode」で、とあるので、『Rufus』を使ったほうがいいかも。
まあVentoy-windows.zip の「Ventoy2Disk.exe」使ったほうが楽です。
ちょっとやってみましたが、設定も保存されてていいですね。
私のPCではBatoceraとRecalBoxは起動出来ませんでした。
2点ほど気になったのが、
設定などimgファイル自体に保存してる感じなので、他人にあげたりしない方がいいかも。
区別するためにファイル名も『ventoy_Lakka-Generic.x86_64-3.2.img』と変更しておきましょう。
2点目はブート時の外部モニターに設定する『syslinux.cfg』が編集できないところですが、
flashというディレクトリにsyslinux.cfgがあるのでSSHで編集できるかも。